こんにちは。着物と旅行大好き冬みかんです。
皆さんは浴衣を着る機会はありますか?
浴衣は着物よりも着るのが簡単なので、ふだん着物を着ない方でもお祭りや花火大会などで浴衣を着る方も多いのではないでしょうか。
そしてこれを読んでいるあなたにお聞きします。
普段どんな浴衣を着ていますか?
私がおすすめするのは竺仙(ちくせん)という老舗浴衣メーカーの浴衣です。
ずばり竺仙の浴衣を買っておけば後悔することは絶対にありません。
今回はそんな竺仙の浴衣について書きました。
私が実際に購入した竺仙の浴衣と通販で購入できるおススメのお店もお教えします。
結論から言うと通販なら楽天市場のお店で買うのが一番お得です。
それでは、どうぞ。
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竺仙について
竺仙は江戸時代から続く、江戸小紋、浴衣を中心とした呉服屋です。
お店は東京の日本橋にあります。
こちらのお店では小売りはほとんどされていないようで、主にデパート中心に商品を卸しているそうです。
毎年新作が出るのを楽しみにしているファンも多く、浴衣といえば竺仙というくらい人気があります。
竺仙の浴衣の種類について
綿コーマ
いわゆる平織りと呼ばれる生地となります。
浴衣と聞いてまずイメージするのはこの綿コーマなのではないかと思います。
綿コーマを最初に浴衣の生地に使ったのは竺仙が最初だそうです。
コーマ生地に使われるコーマ糸は余分な綿(わた)を取り除く作業が入っているため、肌触りがしなやかで染め上がりもすっきりと表現することができるのだそうです。
竺仙の中でも価格が一番抑えられているため、最初の一枚目の浴衣に最適だと思います。
綿紬(めんつむぎ)
綿紬の生地は綿コーマと比べると地厚でしっかりとしています。
絣糸を木綿の中に打ち込んで織られているらしいのですが、これには高い技術を要するらしくこちらも竺仙のオリジナル生地だそうです。
私は4年ほど前に綿紬の浴衣を誂えたのですが、家で洗濯できるのでお手入れもすごく楽です。
もちろん近所のクリーニング屋さんでドライクリーニングをしてもOKです。
シーズン終わりには私もクリーニングに出してきれいにプレスしてもらいます。
そして最初はパリッとした生地だったのですがだんだんやわらかくなってきてこれはこれでとても着やすいです。
既製品と比べ竺仙の生地は本当に上質です。
こちらも比較的価格が抑えめなので浴衣初心者だけでなく、普段から着物を着ている方にもぜひおススメします。
綿絽(めんろ)
絽(ろ)というと夏の着物のイメージがありますよね。
生地を織るときに糸を絡めて隙間(絽目)を作った織物のことを指します。
普通は規則正しく隙間ができるように織るのですが、竺仙の綿絽は乱絽と呼ばれる絽目を不規則に並べたオリジナルの生地なのだそうです。
これは私が持っている竺仙の綿絽の浴衣です。
絽目がお分かりでしょうか。
こういう細かいこだわりが竺仙らしいです。
そしてそのことを知りすっかり綿絽のファンになってしまいました。
ただしひとつ注意点があります。
綿絽は透け感が強いので、必ず浴衣用のインナーを着用するようにしましょう。
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浴衣から下着が透けて見えるほどみっともないことはありません。
また、汗を吸い取って快適に過ごすためにもインナーは重要です。
こちらだけ注意してくださいね。
奥州小紋
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生地は綿紬の糸を使用していますが、通常の綿紬とはまた違うしなやかな生地に小紋染めをしているのが竺仙の奥州小紋です。
そして今一番私が欲しい浴衣でもあります。
ここまでくると普通の浴衣として着るのはもったいないです。
長襦袢に足袋をはいて夏着物としても十分着られますし、半襦袢(上半身だけの襦袢)を着るだけでも着物風に見えますよ。
もちろん通常の浴衣としてきても大丈夫です。
長板染め
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長板染めとは約7メートルのモミの板に反物を置き、表裏に寸分違わず型付け(防染糊を置くこと)をし侵染するという江戸時代から行われている技法だそうです。
実は私が一番最初に買った竺仙の浴衣が長板染めでした。
分かりますか?この細かい点の部分が糊置きした箇所です。
これを手作業でするなんてかなり気の遠くなる作業だと思います。
まさに職人技です。
さらに今では貴重な本藍で染められています。
なのでこちらも普通に浴衣で着るのはもったいないです。
私はいつも麻の長襦袢に合わせて夏着物として着ています。
綿紅梅・絹紅梅
紅梅(こうばい)生地というのは、格子状に太い糸を織り込んだ生地のことです。
綿紅梅は綿100%、絹紅梅は格子部分が綿でそれ以外は絹の生地でできています。
このデコボコの勾配(こうばい)があることから縁起の良い紅梅にかけてこういう名前が付いたとされています。
日本人ってこういった名前の付け方がおしゃれだなぁとつくづく感じさせられます。
そしてデコボコがあることによって肌にべたっと張りつかず、涼しく着ることができます。
この写真は竺仙の浴衣ではありませんが、私が持っている雪花(せっか)絞りの浴衣です。
紅梅生地もかなり透けるので浴衣スリップ必須です。
私が実際に購入した竺仙の浴衣
先ほども言いましたが私が最初に買った竺仙の浴衣は長板染めのものでした。
繰り返しになりますが竺仙の染めの技術はとても高いです。
確かにほかの浴衣と比べると値段は高めですが、これだけの職人さんの手間がかかっていることを考えればむしろお値打ちなのではないかと思います。
ちなみにこの浴衣は10年以上前に購入しました。
当時の反物の値段は確か5万円台だったと思います。
現在はさらに高級なお値段になってしまいましたが、正絹と比べて綿はお手入れが楽なので夏着物として着られる竺仙の浴衣は本当におすすめです。
そして10年以上たった今でも着ることができるなんてコスパ良すぎです。
次に買ったのは綿紬の浴衣です。
先ほどの長板染めとはまったく違う雰囲気でこちらもお気に入りの浴衣の一つです。
私はよく半襦袢に合わせて着ることが多いです。
この装いで知り合いが出展している展覧会に夏に行った時、
「ステキなお着物ですね」
と言われました。
竺仙の浴衣、おそるべしです。
そして一番最近買ったのは、綿絽の浴衣です。
最初に見た時にかなり個性的な柄で竺仙にしては珍しいなと思いました。
でもかなり気に入ってしまいほぼ一目ぼれ状態で購入しました。
こちらの浴衣も半襦袢か長襦袢をつけて着物風に着ることが多いです。
そして麻の名古屋帯を合わせても似合いますし、このような兵児帯を結んでもかわいく着こなせますよ。
ちなみにこの兵児帯はキモノモダンというネットショップで購入しました。
綿でできていて夏にピッタリです。
竺仙の浴衣が買えるお店【楽天市場がおススメ】
ここから通販で竺仙の商品が購入できるお店を紹介したいと思います。
楽天市場は品ぞろえも豊富で私も良く利用しています。
しかも買い物をするごとにポイントがザクザクたまるので、楽天カードをお持ちでない方はまずカードを作ってから買い物をすることを強くおススメします。
おべべほほほ
以前の記事でもこちらのお店を紹介させていただきましたが、
竺仙の商品も豊富に取り扱っています。
しかも水通しにこだわっているお店で5時間しっかりと水につけるそうです。面は縮むので水通しをしっかりしたほうが安心です。
仕立て料金も国内仕立てでとてもお値打ちなお店です。
和物屋
こちらのお店は仕立て代が含まれた価格で竺仙の浴衣を販売しています。
もちろん仕立て無しを選択することもできますが、仕立て代がお値打ちなため一緒に自分サイズに誂えてもらうことをおススメします。
そしてこちらのお店、注文してから仕立てあがるまでの納期がとても早いです。
理由は地元の和裁士さんに仕立てを依頼しているためだそうで、気に入った柄があればこちらで購入するといいと思います。
なごみや
こちらのお店も竺仙の反物をたくさん取り扱っています。そして値段もお値打ちです。
反物の値段がお手頃なのですが、一点注意点があります。
こちらのお店は仕立てをおこなっていません。
ですので自分で仕立ててくれるところを探さないといけません。
もし近所で仕立ててくれるところや知り合いに和裁をやっている人がいれば良いのですが、そうでなければ仕立てが一緒についているお店をおススメします。
上記のお店以外
その他、楽天市場には竺仙の商品を取り扱っているお店がたくさんあります。
自分でお気に入りの浴衣を探してみるのも楽しいですよ。
【注意】浴衣を誂える際には水通しが必須
ここで注意なのですが、浴衣は綿でできています。
そして綿は水につけると縮みます。
なので浴衣を誂える際には仕立てる前に必ず水通しをしてください。
これで最初に生地を縮めておくことによって、洗濯した時の縮みを最小限に抑えることができます。
水通しをしても洗っていくうちに多少縮みは発生します
そしてもうひとつ言わせてもらうと、浴衣を誂えるときはぜひ手縫い仕立てを選んでほしいです。
人によっては浴衣はよく洗うからミシン縫いのほうが丈夫で良いという方もいます。
でも私としては竺仙の浴衣は上質な生地でできているので手縫いで仕立ててほしいなぁと思います。
私が最初に仕立てた長板染めの浴衣はもう購入してから10年以上経ちました。
それでもまだ着られますしサイズを調整したいと思ったときに手縫いならほどくことができるので可能です。
これがミシン縫いになるとそうはいきません。
そしてやはり手縫いは温かみがあります。
先ほど紹介した楽天市場のお店はどこも手縫いの仕立て料金がお得なのでぜひ手縫いで仕立てましょう。
自分の浴衣にさらに愛着がわきますよ。
まとめ
いかがでしたか?
竺仙の浴衣はどれも本当にステキです。
ぜひ皆さんも自分サイズに誂えた竺仙の浴衣を着てみてください。
そして一緒に着物ライフを楽しみましょう。