こんにちは。着物と旅行大好き冬みかんです。
この記事を読んでいる方の中には、今から着付けを習い始めようとしている着物初心者の方も多いのではないでしょうか。
私は年齢にして35歳を超えたころから着付けを習い始めました。
そしてそのまま4年間通い続けました。
今はネットで検索すると近くの着付け教室を探すこともできますし、ある程度口コミ情報も探せます。
当初から私が住んでいる名古屋にはたくさんの着付け教室があり、どこにしようか迷っていました。
私も最初はネットで検索をして、家から通える距離で週末の土曜日か日曜日にレッスンがある教室をリサーチしました。
あと気になっていたのは、テレビCMでひんぱんに流れている着付け教室です。
全国展開をしていて大物女優や俳優をCMに起用しているあの大手の着付け教室も気になっていました。
しかもレッスンは無料を謳っています。
でも・・・
無料ってどうなの?
って思いませんか??
結局私は無料の着付け教室はやめて、有料の教室に通いました。
とはいえ、最初の体験レッスンは格安でちょっと不安になるくらいの値段でした。
どうしてそんなに安くレッスンが受けられるのかというと・・・やはりそこにはからくりがあったのです。
今回は実際に私が着付け教室で習ったことについてお話ししたいと思います。
これから着付け教室に通おうと思っているあなたの参考になれば幸いです。
それでは、どうぞ。
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無料の着付け教室か有料の着付け教室か
無料の着付け教室
まずは先ほどの全国大手の無料の着付け教室。
着付けを教えてもらうのになぜ無料なのか。
やはりそれなりのカラクリがあります。
それは無料レッスン全6回のカリキュラムの中に「コーディネイト体験会&販売会」というものが含まれているそうです。(以前は「セミナー」と呼んでいました)
そこで高い着物や帯を買わされる、というわけです。
口コミを見てみるとその体験会には必ず出席しないとダメで、買うのを断ろうとしてもその場の雰囲気に押され結局高いローンを組んでしまった、という方がたくさんみえました。
正直、数回のレッスンを受けただけでは着物を自分でちゃんと着ることなんてまずできません。これは断言できます。
着物を自分で着ることさえままならないのに、何十万、何百万の着物を買う必要、ありますか?
そんなに高い着物を勧めてくる理由は?
結局無料のレッスンの裏にはそういった着物販売での売り上げによる収益があるからこそ、なんです。
タダより高いものはない。
無料につられて行ってしまうと、それ以上に高くついてしまう可能性が大です。
もちろんそれを覚悟で通うのなら何の問題もありません。
有料の着付け教室
しかし私はそういう営業色の強い着付け教室はイヤでした。
そして色々ネットの口コミなどで情報収集をして最終的に行くことに決めたのは全8回で8,000円という着付け教室でした。
それでも1レッスン2時間なので金額にすると1回1000円。安いですよね。
実は私が通っていた着付け教室にも年に2回、販売会がありました。
そしてそこでは講師の先生がこぞって生徒さんに着物や帯をお勧めし、私もまんまと着物を買わされたことがあります。
情報収集した意味、ありませんでした(笑)
ただ先ほどの無料の着付け教室とは違い、私が通っていたことろはレッスンに販売会が組み込まれていたわけではないので、その場に行かなければ着物や帯を買わなくて済みました。
でも着付けを習い始めたのって着物に興味があるからなので見てみたいんですよね、いろいろな着物。
このようにやはり安いからにはそれなりの理由があるのです。
もちろん、そのような販売会に行っても鉄の意志で何も買わなかった、という人もいれば、本当に欲しいものが見つかって購入したからまったく後悔していない、という人もいるでしょう。
なので一概に格安レッスン=悪とは言えません。
しかしながら、
最初が無料のレッスン < 後から高くつく可能性が大きい
最初から有料のレッスン > 後からお金がかかるリスクが少ない
と私は考えます。
また、個人で運営している着付け教室もたくさんあります。
これまでの無料、もしくは格安の着付け教室と比べるとかなり高いと思います。
地域にもよりますが1レッスン2時間で5000円から7000円くらいが相場だと思います。
しかしこういうところは高い着物を売りつけられることはまったくありませんし、大手の着付け教室によくありがちなその着付け教室でしか使わない着付けに必要な小物を買わされることもありません。
最低限の道具(腰ひも、伊達締め、コーリンベルトなど)だけで着付けができます。
先生との相性もありますが、そういったわずらわしいことが苦手な方にはおススメです。
あなたが着付けを習う目的はなんですか?
自分で着物を着られるようになりたい。
人に着物を着せてあげられるようになりたい。
親の着物がたくさんあるからそれを着られるようになりたい。
自分が着付けを習いたい理由をよく考えて着付け教室を選ぶことをお勧めします。
着付け教室に4年間通い続けて習ったこととは

私が通っていた着付け教室のホームページにはカリキュラムと料金が詳細に記載されていました。
初回の8回のレッスンは「体験コース」。体験コースでは帯結びは基本「教材枕」と呼ばれる結ばなくてもよい帯結びでのレッスンでした。
最後の8回目のレッスンで手結びを行い、「ほら、まだ8回じゃ結べないでしょ」といった具合に次のコースに誘導されます(笑)
そのあとは、準師範科コース→師範科コース→高等師範科コース→着物専科コース
と続きます。
準師範科コースでは手結びの名古屋帯での帯結びが中心に行われました。
師範科コースは礼装が中心のため袋帯による二重太鼓や飾り結びなどを行います。
高等師範科コースは振袖に使うような袋帯の飾り結びが中心に。
ここら辺から「他装」がメインになってくるので、興味のない人たちはどんどん離脱していきます。
そして最後の着物専科コース。これがくせ者でした。
なんと・・・花嫁の着付け。
そう、白無垢と色打掛の着付けを習うんです。
もうここまでくると勢いというか、私何やってるんだろう??と思いながらのレッスンでしたね(笑)
まぁ、こんな機会なかなかないので経験できた楽しかったのは楽しかったんですけどね。
でも、ここまで来るのにはけっこうお金がかかっているんです。
それはまた別の記事に書きたいと思います。
(2018年12月更新)着付け教室で習った内容とお金を払った総額をこちらの記事に書きました。参考にどうぞ。
各コースの受講期間が6カ月。夏休みや冬休みがある教室だったので全てのカリキュラムを受講すると約3年間かかりました。
そりゃそうですよね。8回のレッスンだとなんとなく着物を着られるようになりますが、着なくなったらすぐに忘れてしまうレベルです。
実は独身時代、同じような着付け教室に体験レッスンだけを受けに行ったことがあるのですが、見事にものの数カ月できれいさっぱり着方を忘れました(笑)
なので最初から体験レッスンを受けて良さそうな教室だったら続けよう、と思っていました。
そもそも私が着付け教室に通おうと思ったきっかけが、娘の中学校の卒業式で着物を自分で着て参列したい!と思ったことだったので、
ちょうど全てのカリキュラムが終わったころには自信をもって自分で着物を着られるようになっていると思いました。
あとは元々着物には興味があったので、普段から着物を着てお出かけしたいなと思ったのも理由の一つです。
やはり継続は力なりなのです。
特に、ふだん着物を着ることが少ない私たちが週に1回あるかないかのレッスンを受け続けることはとても重要だと思います。
人はすぐに忘れる生き物なので。
もし、これから着付け教室に通って自分でちゃんと着物を着られるようになりたい、と思っている方がいるなら最低でも1年間は教室に通うことをお勧めします。
着付け教室に通い続けた私が今思うこと

私は最終的に4年間着付け教室に通いました。
最後の1年間は他装(人に着物を着せる)がメインになってきて、毎回振袖をボディーに着せ帯の飾り結びの練習。
この状況にこの技術必要?って思うことが増えてきて、それで通うのをやめました。
教室をやめて2年以上たちますが、いまだに「今日着物をきて出かけよう」と思ったとき、以前ほどではありませんがそれほど迷うことなく着物を着て帯も結べます。
なんでもそうですが、忘れないためには継続しなければならないと思います。
このまま全く着物を着ることがなければ多分また忘れてしまうでしょう。
教室で着物仲間も増えたので、今でもみんなで着物を着てお出かけしたりしています。
それもまた楽しいものです。
皆さんも自分に合う着付け教室を探し出して着物ライフを楽しみましょう!