こんにちは、冬みかんです。
これから着付け教室に通おうと思っているあなたが気になっているのが、
着付け教室っていくらかかるの?通うとどんな資格が取れるの?
ということではないでしょうか。
私は4年半着付け教室に継続して通っていました。
そして最終的に講師・・・ではなく助講師の資格を取ることができました。
なぜ講師の資格を取らなかったかというと・・・
結論を最初に言うとずばりお金がかかる割にまったく使えない資格だったからです。
私は4年以上着付け教室に通い続けてようやくそのことに気が付きました。
そしてその4年半で着付け教室に払った金額は・・・40万円以上でした。
今回は具体的に支払った金額と取得できる資格についてお話ししたいと思います。
これから着付け教室に通おうと思っている方のの参考になればうれしいです。
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着付け教室のカリキュラムと各料金について
体験コース
最初は体験コースから始まりました。
私が通っていたのは名古屋市内の着付け教室です。
全国にある大手の着付け教室ではないものの、会社として運営されているため講師の先生も多数在籍していています。
体験コースですが、最初は月曜日から土曜日まで10クラス以上の教室が開設されます。
1回2時間のレッスンなのでかなり安いですよね。
自分で持っていくものは足袋と着物用の下着だけです。
最初は着物を着る前の補正についてと着物の部位の名称の説明、今後の教室の進め方の説明があります。
いわゆるオリエンテーションです。
これで初回2時間が終わります。
2回目から実際に補正をつけて長じゅばんから着物を着るところまでをおこないました。
3回目以降は着物を着て教材枕を使った名古屋帯結びや半幅帯(浴衣を着るときにする帯)を結んでいき、最後のレッスンでは袋帯(礼装でしめる帯)を結びました。
教材枕 教材用帯枕 結帯具 帯の結び方冊子付き ≪あづま姿≫ 着付け小物
約2ヶ月に及ぶ8回のレッスンはあっという間でした。
そして、6回目のレッスンくらいから次のコースへの勧誘が始まります。
「みなさんもかなり慣れてきたと思うけど、まだまだ着物を上手に着られないでしょ。
このコースはあくまでも体験コースだからきちんと着られるようになるには次のコースに進みましょうね~」
という感じで誘導されます。
私は最初から体験コースが終わったら次に進むつもりでいたので特に何も思わなかったのですが、中には体験の8回のコースだけで辞めようと思っている人もいるようでした。
そういう人は勧誘が進むにつれ・・・
最後のレッスンには来なくなってしまいました。
教室も体験コースだけで辞められると運営が厳しいのだと思います。
なので、次のコースに進もうとしない人には勧誘がしつこいなぁと感じていました。
来なくなった人はそれが嫌だったんだと思います。
私が通っていたのは土曜日のコースだったので平日に比べると人気で人数も約30人と多かったのですが、次の準師範科コースに進むころには半分くらいの人数になっていました。
準師範科コース
師範と聞くと先生のイメージがありませんか?
私はそう思っていました。
なので準師範ということはもう先生の一歩手前のコースなのか?と。
実際にはまだまだそんなに甘くなく・・・
今思えば当たり前ですよね。
まだ体験コースが終わったばかりなのですから。
一回2時間のレッスンにつき1,000円ちょっとなので、まだ安いレッスン料です。
ここでは週1回のレッスンが約6カ月続きました。
着物は毎回自分で着ますが帯は名古屋帯と袋帯の両方の帯結びがあり、自分で結ぶ自装と人に結ぶ他装が半々くらいでした。
私は元々自分で着物を着たくて着付け教室に入ったので、他装があるのはちょっと不満でした。
でも客観的に帯を結ぶところが見られて今思えば良かったのかなとも思います。
そして、ここで予想していないことがありました。
準師範科コースの最後にテストがあるというのです。
テスト?なんの??が正直な感想でした。
説明では準師範科のおさらいの確認みたいなものとのこと。
内容は筆記テストと実技テストとして教材枕を使って袋帯を自装するというものでした。
実技テストでは複数の先生が審査をします。
クラスの生徒が一斉に受けるため多少の緊張はあるもののそこまで張り詰めた感じではありませんでした。
すべてのテストが終わると先生同士がごにょごにょと話し始め・・・
「はい、おめでとうございます!全員合格です!!」
なんとこれは次の師範科コースに進むために受けなければいけないテストだったということを後から知るのです。
師範科コース
師範科コースに進むと着物を着ることにも慣れてきます。
なのでこのコースのメインは帯結びでした。
特に袋帯を使った振袖で結ぶような飾り結びが多かったです。
そしてほとんど他装の着付けになってきます。
正直自分で結ぶことのできない帯結びばかりなので、ここら辺りから自分で着物を着たいという教室に通い始めた趣旨からズレ始めてきました。
とはいえ、いろんな帯結びを覚えるのが楽しくなってきたのも事実です。
クラスのみんなともお茶会と称して着物でお出かけしたりして仲間意識もでき始め、教室に行くこと自体が楽しくなっていました。
そして、このコースでも最後にテストがあります。
この時の実技テストは名古屋帯を手結びでおこなう自装でした。
流れは先の準師範科コースと同じです。
相変わらずテストが終わると全員合格でした笑
高等師範科コース
この頃には着付けを始めてから約2年が経っていました。
だいぶ着物を着ることにも慣れてきて、生徒さんの中には自宅から着物を着てレッスンを受けにくる方もちらほら見かけるようになります。
レッスン内容はというと、相変わらず他装の着付けに袋帯の変わり結びが多かったです。
あと後見(こうけん)結びという結び方もやりました。
よく日本舞踊などでされる結び方らしいのですが、この結び方覚える必要あります??
当たり前ですが、レッスンが終わった瞬間結び方を忘れました笑
もちろんこのコースでも最終テストなるものがあります。
・・・結果はもうお分かりですよね笑
専科コース
これが最終コースです。
最後はなんと花嫁衣裳(白無垢、色打掛)を着せるというものでした。
もはや最初の趣旨とは全く関係ないものになってきています。
ただここまでくるとせっかくここまで来たのだから最後までやり遂げなくちゃという変な意識が芽生えてくるのです。
多分ほかの生徒さんたちも同じことを思っていたと思います。
私、何やってるんだろうって笑
さすがに専科コースに進む人はかなり少なかったです。
実際、私のクラスは私を含め3人しか専科コースに進みませんでした。
体験コースの時の1/10まで減りましたね。
そしてレッスン料もいきなり値段が跳ね上がりました。
ちなみに私が通った着付け教室のホームページには花嫁衣裳の着付けを行うことは一切書かれていません。
そしてもちろんこのコースでも最後にテストがあり一人ずつ花嫁衣裳を着せました。
これに合格すると助講師の資格を取ることができます。
・・・もちろん全員合格でした。
当たり前ですが今はもう花嫁衣裳を着せることなんかできません。
きれいさっぱり忘れました笑
想定外にかかった料金について
さて、問題はここです。
ホームページにも記載されている各コースのレッスン代はそこまで高くないのですが、準師範科コースから師範科コース、高等師範科コース、きもの専科コースに進むにつれ認定料というものを徴収されました。
コースの最後にテストを受けるのはこの認定料を教室側が取るためだったからなのです。
この認定料についてはホームページにも記載されていないため、これが教室に払った金額を跳ね上げさせました。
具体的に払ったお金は、
師範科コースの前に30,000円、
高等師範科コースの前に50,000円、
専科の前に60,000円、
さらに最後の助講師認定料として・・・100,000円が徴収されました。
ちょっと信じられない額です。
やはり専科に行く前にやめておけばよかったと少し後悔しました。
結局この認定料を含めると私が4年間の間に教室に払った金額は40万円を超えていました。
ちなみに助講師認定試験を受け、100,000円を払ったあと立派な額に入った助講師認定の免状をいただきました。
全く役に立たないものですし、飾るのもなんだし額に入っているからめっちゃジャマです。
OG会という卒業生コース
じゃあそのあと講師になるには?ということなのですが、きもの専科を終えると一応教室は卒業という形になります。
で、OG会として1カ月に1回、振袖の飾り結びの講習があるのです。
もちろんこの講習は有料です。
ここで何年か修行?して講師の先生から講師認定のテスト受けない?と声がかかるそうです。
実は私もやめる前に認定試験の声がかかりました。
でも受けるのはやめました。
だって、助講師の資格すらまったく使えないのに講師の資格を取ったところで本当に講師になれるのはほんの一握り。
また高い認定料を徴収したいためのテストだと感じたからです。
講師認定料が一体いくらだったのかは今となっては分かりませんが、たぶん助講師の時の2倍は取られていたのではないでしょうか。
結局取得できる資格は?
先に述べましたが、最終的に私が取れた資格は助講師の資格です。
ただ公的な資格ではないため、この着付け教室だけで通用する資格といっても過言ではありません。
実際レッスンを受けるときには講師の先生のほかに助講師の先生が何人かついてくれていました。
そしてその助講師の先生方は全員が講師認定の資格を持っていました。
結局講師の資格を取っても実際に講師になれるのはほんの一握りということです。
ほとんどの方が助講師という形でレッスンの補助を行っていました。
しかもお給料は微々たるものだそうで・・・
これも勉強代、ということなのでしょうか。
最終的に着付けができるようになったのか
これも大事な話なのですが今でも自分で着付けはできます。
さすがに4年以上も通っていると手が覚えているんですよね。
久しぶりに着るときでも割とスムーズに着物を着ることができます。
また着付け教室では高価な着物や帯を買わされましたが、今は木綿の着物も普段着物として気軽に楽しんでいます。
ただ、急に人に着付けを頼まれたらちょっと躊躇するかもしれませんね。
あと振袖の着付けを頼まれたら・・・絶対に断ります笑
まとめ
いかがでしたか?
あまり着付け教室にかかるお金について書かれている記事が少ないため、今回は私が実際に着付け教室に支払った金額を公開してみました。
これ以外にも教室で開催される販売会で着物や帯を買ってしまい、出費はこれ以上です。
もちろん着物が好きで始めた習い事ですし、今となっては後悔はしていません。
また個人の着付け教室とは違い、たくさんの生徒さんと一緒にレッスンができて楽しかったです。
この教室で着物友達もたくさんできたので、このような着付け教室を否定するつもりもありません。
皆さんもこのような現状を把握したうえで自分に合った着付け教室を探してくださいね。