こんにちは、着物と旅行大好き冬みかんです。
まず初めに、お子様のご入学おめでとうございます。
私は自分の子供の小学校、中学校、高校の入学式に着物で参列しました。
小学校の入学式では着物に対する知識がまったくなかったため一体何を着て行けばいいのか、どういったコーディネートをすればいいのかをネットで調べまくっていました。
しかし調べれば調べるほど情報が色々ありすぎてどれが本当のことなのか結局よく分からず不安になりました。
その後着付け教室に4年間通い色々なことを学ぶにつれ、ようやく入学式や卒業式で着物を着るためのコーディネートが分かってきました。
そこで今回は入学式に参列するお母さんのために、どのような着物と帯の組み合わせで参列すればいいのかをお教えしたいと思います。
帯締めや帯揚げなどの小物類についても触れたいと思います。
基本的に変わりはないかと思いますが、地域やその学校の(親御さんの)雰囲気によって多少違いがあるかもしれません。
そのことを頭の片隅に入れつつ記事を読んでいただければと思います。
それではどうぞ。
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子供の入学式にふさわしい母親の着物と帯について
主役はあくまでも子供
まずは一番大事なことなのですが、入学式はあなたのお子さんの行事です。
あなたはその行事の参列者です。
着物で参列する親御さんは多分そこまで多くはないでしょう。
それゆえに着物はただでさえ目立ちます。
そんな中、気合が入ったコーディネイトで参列してしまうとどちらが主役か分からない状態になってしまいます。
子供から2,3歩下がって見守る気持ちで式にのぞむことが大切です。
そういう思いで考えてみるとどういう着物で入学式に参列すればいいのかがおのずと分かってくると思います。
無難なのは色無地
色無地はどのご家庭でも一枚はお持ちなのではないでしょうか。
もしご自身がお持ちでなくてもお自身のお母さん、または旦那様のお義母さんに聞いてみればお持ちである可能性が高いです。
色無地を作るときは一つ紋を入れて誂えることが多いかと思います。
紋付きでも紋無しでもどちらでも構いませんが、紋があるほうが格が高いため式には向いていると思います。
卒業式と違い入学式は華やかな色味のスーツやワンピースで参列するお母さんが多いです。
着物を着る場合も春らしい優しい色合いのものを選ぶのがいいと思います。
とはいえ色無地を何着も持っているご家庭は多くないと思いますので、家にある着物を着れば大丈夫です。
地味な色目の色無地でしたら華やかな帯を、逆に派手な色目の色無地でしたら地味な帯を合わせればいいと思います。
卒業式の時は若い時に誂えた派手な色の色無地はやめたほうがいいと書きましたが、入学式ではそこまで気にしなくてもいいのではないかなと感じます。
実際私が参列した入学式でも割と明るめの色合いの色無地を着ているお母さんを見かけましたがそこまで違和感はありませんでした。
付け下げもおすすめ
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私の場合、子供の入学式では色無地か付け下げを着て参列しました。
もともと着物をそんなに持っていなかったため、子供の小学校の入学式に合わせて付け下げを一着誂えました。
その後、落ち着いた色の色無地が欲しかったので子供の中学校の入学式に合わせ一つ紋の色無地を誂えました。
付け下げは訪問着と比べると柄が控えめなものが多いので、一つ紋の色無地より着て行ける場面が多いです。
格も小紋よりは上のため、入学式にはぴったりなんじゃないかと思います。
訪問着は柄ゆきに注意
訪問着は格も高く入学式や卒業式に最適、と書いてあるサイトを見かけます。
しかし私が思うに訪問着は柄が派手なものも多く、式に見合ったものを選ぶのが大変だと思います。
確かに着物を着てお子さんの式に参列することは素晴らしいですし喜ばしいことです。
ただし繰り返しになりますが、主役はあくまでもお子さんです。
あまりにも豪華すぎる訪問着は不釣り合いなのではないかと思うこともあります。
それでも持っている着物の種類がそこまでなく、訪問着しか入学式に着て行く着物がないというあなた。
せめて帯は落ち着いたものを選びましょう。
着物も帯も豪華なものを選んでしまうと今からパーティーにでも出かけるの?といった感じに思われてしまいますよ。
何事もTPOが大事です。
帯は袋帯がベスト。場合によっては名古屋帯でもOK
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訪問着を着る場合は袋帯が必須となります。
お子様の晴れの日なので二重太鼓を結ぶのがふさわしいと思います。
その一方で色無地や付け下げは袋帯と名古屋帯のどちらも結ぶことができます。
私は袋帯をそれほど持っていないため、最近は付け下げに礼装向けの名古屋帯で参列しています。
名古屋帯にはカジュアルなものから礼装用までさまざまなものがあります。
一般的には西陣織などに代表されるように織(おり)の帯が格が高いとされています。
こちらの名古屋帯は卒業式の記事の時もおススメしましたが、値段も抑えめでフォーマルシーンにも使いやすいので長く使うことができますよ。
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帯締めや帯揚げなどの小物について
着物と帯が決まったら次に気になるのが帯揚げと帯締めではないでしょうか。
ちなみに私が子供の小学校の入学式で購入したものがこちらになります。
帯揚げには丹後ちりめんと書かれています。刺繍も入っていていかにもフォーマルな感じのものです。
帯締めも金糸が入っているもので、なんと桐箱に入っていました。
どちらも1万円以上、確か帯締めは2万円したような気がします。
もちろん今でも使えますが、今購入するとしたら・・・これは選ばないかなと思います。
この時はまったく知識もなく、なかり気合が入っていたので全てフォーマルのものしか使ってはいけないと思っていたのです。
皆さんはこの選択、どう思われますか?
妥当か、それとも豪華すぎるか・・・
それでは今から帯揚げと帯締めについて説明したいと思います。
帯揚げについて
帯揚げはほんの少ししか見えない部分です。
でも実際に着てみると分かるのですが、帯揚げの選び方で全体の雰囲気がガラッと変わったりします。
ただでさえ着物を普段着ない方にとっては未知の世界なのではないでしょうか。
そして入学式にふさわしい帯揚げですが、種類は綸子(りんず)のものがフォーマルとされています。
糸の撚り方によって種類が分かれるそうで、綸子とはつるつるした光沢があり地紋があるのが特徴です。
このような素材のものですとどれを選んでもそこまで合わないことはないと思います。
ちなみに価格は4,000円ほどでした。
購入したのは名古屋市の大須商店街にあるせんば呉服店です。
こちらのお店は店頭の小物がお値打ちに販売されていて、しかも着物クリーニングが格安です。
お近くの方は是非一度足を運んでみてください。
綸子以外にもちりめんの帯揚げでも色柄によってはフォーマルで使えます。
最初に私が買った帯揚げですね。
この帯揚げは私が付け下げを誂えた呉服屋さんで購入しました。
お値段は少し高かったですが明らかに素材が良いのが分かります。
こういう帯揚げは一枚持っておくとずっと使えるため買って損はないと思いますよ。
楽天市場にもフォーマルで使える帯揚げがたくさんあるので探してみてください。
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帯締めについて
帯締めも種類がたくさんあって困りますよね。
まず三分紐(さんぶひも)と呼ばれる帯締めはフォーマルな場所にはNGです。
三分紐は幅が三分(約1センチ)の帯締めのことを指します。
帯留を使うための帯締めでカジュアルな場所で使うものとなります。
そして私が持っている帯締めはこちらになります。
これらの帯締めはすべて平織りの帯締めです。
こちらの3本の中では一番下の帯締めがもっともカジュアル寄りかなぁといった感じです。
とはいうものの、付け下げの着物にフォーマルな名古屋帯でしたら合わせても大丈夫だと思います。
私が最初に買った帯締めは金糸が入っているものでした。訪問着に袋帯の組み合わせに合うコーディネートです。
でも、画像にある上二つの帯締めでも十分だということが最近分かりました。
帯揚げと帯締めは着物と帯の格に合わせて使うほうが浮かないと思います。
実際に私が子供の入学式に参列した時に着物で参列した人の割合
私の子供は小学校から高校まで名古屋市内の公立の学校でした。
なのでお母さんたちもあまり派手な方は多くなく、良い意味で質素な方が多かったように思います。
その中で私を含め着物で入学式に参列している人ももちろんいました。
小学校、中学校では多くて10人程度、そして驚いたのが高校の時の入学式です。
私を含め着物を着ていたお母さんはなんと・・・2人だけでした。
もっと多くいるかと思っていたのでびっくりしました。
他の学年の時の入学式を知りませんし、この時がまたまた少なかったのか毎年この程度なのかは分かりません。
確かに高校になると市外から通う子たちも多いので、お母さんも朝早くから着物を着て公共交通機関でお出かけするのは大変なのかもしれませんね。
私はというと着付け教室に通っていたため自宅でささっと着て出かけることができたのでまったく問題ありませんでした。
しかも子供が小学校の時に誂えた付け下げです。
洋服だとデザインや服のサイズが合わなくなったりして同じものを着ることはなかなかできないので、着物はコスパが良いと思います。
まとめ
いかがでしたか?
ここまで読んでみてやっぱり着物は色々と制約があって面倒だなと思われてしまったでしょうか。
実はそんなことは全くありません。
洋服でもTシャツとデニムで式に参列するのは非常識だと思いますよね?
それと一緒で木綿着物に半幅帯で式に参列するのはふさわしくありません。
逆にイブニングドレスで式に出られますか?
着物でいうと留袖にあたります。留袖で式には参列しませんよね?
それのもう少し格を下げたのが訪問着となります。
そういう感じで考えればそこまで難しくはないんじゃないかなぁと思います。
そして何度も言うようですが主役はお子さんです。
子供の成長を見届けつつ着物で式に参列する。
そんな気持ちで今年の入学式はぜひ着物を着てみてください。
きっといい思い出になると思いますよ。