こんにちは、着物と旅行大好き冬みかんです。
さて、いよいよ卒業式シーズンですね。
私も子供がいるのですが着付けを習うきっかけとなったのが、
子供の入学式や卒業式に自分で着物を着て行きたい!!
と思ったからだったので、今思うと懐かしいです。
そしてその頃は着物自体は好きだったのですが知識もあまりなく、
「訪問着ってどんな場所で着ればいいの?」とか、「名古屋帯と袋帯の違いとTPOは?」とかそれはもうひどいものでした。
しかし、こういうことって調べても情報が色々ありすぎてどれが本当のことなのか分からなくないですか?
実際、私がそうでした。
そこで今回は卒業式に参列するお母さんのために、どのような着物と帯の組み合わせで参列すればいいのかをお教えしたいと思います。
なお、基本的には全国的に変わりはないかと思いますが、地域やその学校の(特に親御さんの)雰囲気によって多少変わってくるかもしれません。
その辺りも後で述べますのでとりあえず先に読み進めてください。それではどうぞ。
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■目次
子供の卒業式にふさわしい親の着物

自分の立ち位置を考える
まずは一番大事なことなのですが、卒業式はあくまであなたのお子さんが主役です。
あなたがあまりにも気合が入った服装をしてしまうと悪目立ちしてしまいます。
子供から2,3歩下がって見守る気持ちでのぞむことが大切です。
そういう思いを持つとどういった着物を着るのが卒業式にふさわしいかがおのずと分かってきますよ。
無難なのは色無地
とはいえ、着物を普段着ない人からすれば見当がつきませんよね。
私もそうだったので気持ちはよく分かります。
結論から言いますと、無難な着物は色無地です。
紋付きでも紋無しでもどちらでも構いません。
ただし若いころに誂えた色味が派手な色無地はあまりおすすめしません。
いくら着物は長い間着られるといっても、洋服で例えるならば独身時代に買ったスーツで卒業式に参列するのと同じです。
若い時に好む色柄と今の年代に合う色柄は違うため、母親として参列する席には浮いてしまう可能性があります。
色無地を着るなら落ち着いた色味を選ぶと良いでしょう。
楽天市場のこちらのお店はセンスの良い落ち着いた色味の色無地を取り扱っていてとてもおススメです。

色無地 付け下げ柄 高野槙 薄花桜色【反物1反・正絹胴裏1枚・正絹縫取共色八掛1枚のセット】
色無地なのに付け下げ柄の着物です。
こういった色無地は大げさでなくずっと着られるため一枚お持ちになると絶対にいいと思います。
訪問着は柄による
よく卒業式には訪問着が最適、と書いてあるサイトを見かけますがあまりにも豪華な柄ゆきの訪問着はあまりおすすめしません。
私も自分の子供の卒業式に参列して何度か着物を着ました。
私だけでなく着物で参列されるお母さんがいると、とても喜ばしいことだと感じます。
しかし繰り返しになりますが、主役はあくまでもお子さんです。
あまりにも豪華すぎる訪問着は卒業式には不釣り合いなのではないか、と思うこともあります。
卒業式は入学式に比べ厳かな雰囲気の中で執り行われます。
洋服で参加されるお母さんの服装を見ても入学式の時とは違い黒色やグレーのスーツ姿の方が多いです。
着物はここまで暗い色にする必要はありませんが、やはり落ち着いた色柄をおすすめします。
付け下げもおすすめ
実は私が一番おすすめしたいのは付け下げです。
理由は私自身、付け下げを大変重宝したからです。
付け下げとは小紋以上、訪問着以下の格の着物で準礼装となります。
今は訪問着と見分けがつかないものもあるようですが、控えめな柄を選べば訪問着ほど気張らずに上品な装いで卒業式に参列することができます。
帯は袋帯が安心。場合によっては名古屋帯でもOK
訪問着を着る場合は袋帯が必須です。
お子様の晴れの日なので二重太鼓を結ぶのがふさわしいと思います。
その一方で色無地や付け下げは袋帯と名古屋帯、どちらも結ぶことができます。
名古屋帯でも礼装向けの柄を選べば卒業式でも十分だと感じました。
実際、私も付け下げに礼装向けの名古屋帯で参列しました。

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名古屋帯は袋帯に比べてお値段も安めなので上手に利用すれば長く使うことができますよ。
手持ちの着物がなければレンタルするのもおすすめ
着物、高いですよね。ですのでお手持ちの着物があれば是非着ていただきたいです。
しかし、卒業式に着て行くような着物をお持ちでないあなた。
そんなあなたにはレンタルがおすすめです。
今はサイズも種類も豊富で以外に安くレンタルできてしまいます。
こちらのサイトは老舗の呉服屋が母体なので品質は間違いありません。
しかも小物、バッグなど着物以外の小物もすべて含まれているので、たまにしか着物を着ない方にはこちらをおすすめします。
地域や学校によって着物のカラーが変わる?
これは完全には否定できません。
私の子供が通っていたのは公立の小学校、中学校だったので周りのお母さん方もそこまで気合が入っている方は少なく、着て行く着物についてもあまり考えずに選びました。
一方、お子さんが私立に通っているお母さんに話を聞いたところ、けっこう普段から着飾っている方が多いそうです。
もちろん、私立の学校に通わせているお母さんが全てそうではありませんし一概には決めつけられませんが、その学校のカラーというものが少なからず存在していると思います。
もし私立の学校に通っているお子さんの卒業式に着物で参列される場合でも今回のコーディネートで間違いないと思いますが、ひょっとしたら気合をバリバリに入れたお母さんがいるかもしれません。(柄の派手な訪問着プラス豪華な袋帯のコーディネート)
でも決してそれがスタンダードではないということをここに付け加えておきます。
まとめ

いかがでしたか?
着物は日本が誇る民族衣装です。式典に着て行くにはぴったりですね。
どうしてもTPOを考え過ぎてしまうと結局洋服で参列しようか、と思われる方もいるかもしれません。
しかしせっかくのお子様の晴れ姿です。着物で見届けるのもきっと良い思い出になると思います。
今年の卒業式は是非とも着物で参列されてみてはいかがでしょうか。